2024-01-01から1年間の記事一覧

ひと・宇宙・波動 5

敵を知り、おのれを知れば百戦危うからず、とは言うものの、敵を知ることは客観的な情報を収集することなので、さほどむずかしくはないにしても、おのれを知ることは遥かにむずかしい。たいていは自分を過信したり、不安にかられたりして、得られるはずのも…

ひと・宇宙・波動 4

毎日の繰り返し、退屈な日常、というように見えるものによって人生はつくられている。もちろん、時には大事件と呼べるようなものも起こり、我々はそういうイベントの連なりを人生と呼んだりもするが、実際のところは、そうした大事件も日常の中に潜んでいた…

ひと・宇宙・波動 3

ひとはどのように自分を認識できるのか。20世紀の西洋哲学を席捲したとも言える現象学的な見方をすれば、ひともものも関係の中ではじめてその特質を示す。量子力学でも、ものは波動性を有しており、観察者との関係抜きにその存在を決定できないと述べる。哲…

ひと・宇宙・波動 2

人にも世界にも一定のリズムがあるが、それは根本的に世界が波動で成り立っているからだろう。粒子であれば、特定の位置に時間という要素を抜きにしていつまでもあり続ける、というイメージも成り立つが、原子よりも遥かに微細な領域では、存在は波動である…

ひと・宇宙・波動 1

波動は、3次元(あるいは量子レベルを見ればそれ以上)の空間に伝わるだけではなく、常に一方向に(過去から未来に)しか進まない時間軸でこれを観測することもできる。むしろ、波動は一地点で見れば何かの可能性が消長することを指すため、周期という時間要…